
北海道の方言総まとめ

◼︎北海道弁ダイジェスト動画
①北海道弁ってどんなの?
②北海道弁の始まりは?
③北海道弁は沿岸部と内陸部で違うの?
④北海道弁を具体的に教えて?
①北海道弁ってどんなの?

②北海道弁の始まりは?


当時は、津軽との関わりが深く、現在でも渡島半島の日本海海岸沿いの漁師たちを中心に、津軽弁に非常に似た聞き取りにくい方言(浜言葉)を話しており、北海道弁もそこから派生したのだとか。
③北海道弁は沿岸部と内陸部で違うの?

北海道弁の違いは入植者によるもの?
入植者によって方言に違いがあり、北海道の半分以上は東北の方言で、内陸部は北陸の方言が交じっているとも言われております。 例えば、筆者の父方の先祖は石川県から、母方は山形と秋田から渡島半島に移住してきたそうです。そのためか、同級生と話してても、「○○ちゃん、それどうゆう意味?」と聞かれた事があります。やはり、祖父母の出身によって方言も変わり、同じ北海道内でも各家庭でしゃべる方言も違うようですね。
内陸方言(札幌・旭川・帯広など)

・「ゴミをなげる」~これが北海道弁だったのは衝撃的でしたがゴミを捨てるの意味ですね。仙台でもなげるのようですのでそこからきているのかもしれません。
・「お米をうるかす」~お米を浸す
・「雪をほろう」~雪をはらい落す
海岸部の方言(函館・室蘭・釧路など)

それでは次は海岸部の方言の特徴についてみていきましょう!
海岸部の方言とは港町の地方の方言の事を言い、内陸よりもイントネーションが違います。ただ、海沿い部を除いた室蘭や釧路などでは訛りは少なく、体感として札幌や旭川と変わらないと思います。そのため、ここでいう海岸部の方言は主に函館、及び室蘭や釧路の海沿いと定義します。
海岸地域の方言の特徴としては、語尾に「~っしょ」「~かい」「~だべ(だべさ、だべや)」「~さ」を付ける回数が内陸地方より数段に多いことです。浜言葉だなと感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、道南地方の訛りは際立っています。例えるなら、札幌と函館では、東京言葉と青森言葉ほどの違いがあります。一例をあげてみましょう。
- 「(札幌)そんなこと言わないでよ→(函館)すったらごどゆうなよ、又はそげなごどゆでなよ」
- 「あなた、喋っていないで仕事してよ→おんめぇくっちゃべっでねぇでしごどせぇよ」
- 「味噌汁こぼした→みそつゆまがしだ」
- 「そうだよね→んだ・んだっけさ・んだんだ」
- 「そういえば→せばさ・せばね・せば」
- 「早く行ってよ→やっとさ、やーっどいげや、又ははえぐいげや」
北海道弁の訛りは戻る?

④北海道弁を具体的に教えて?
【(ごみを)投げる】

【(手袋を)はく】 靴下、靴と同じ

【こわい】


疲れたの意味で「こわい」を使う地域は意外と広範囲にわたり、日本方言大辞典によると、道内のほか東北全域、北関東一帯、奈良、広島、山口、愛媛、鹿児島の一部などでも使われるのだとか。

「医者に行った時、こわくてこわくて目まいがすると話したら、医者の私がなぜ恐ろしいか、危険と感じてなぜここに来たか、嫌なら来るなと言われた」(三十六歳女性)など誤解を招いたケースも!

「東京でタクシーに乗って『ああ、こわい』と言ったら、運転手さんが『北海道弁懐かしいなあ』と料金を負けてくれた」(五十九歳女性)というエピソードも。微笑ましいですね!
【きかない】

【うるかす】 料理本にも堂々登場
水に浸す、わざと放っておき先送りにするの意。用例「米ば研いでうるかしといて」「例のプロジェクト、しばらくうるかしてから取り掛かろう」
ごはんを炊く時、米を「うるかす」のは道産子には当たり前。道内出版物などの料理レシピにも時々顔を出します。「標準語だと思っていたが、道外の人に『何それ』と言われビックリです」(二十四歳女性)というほど定着した北海道弁。
日本方言大辞典によると「水に浸す」の意味でうるかすを使う地方は多く、東北のほか北関東、熊本県の一部でも使います。ただ「わざと放って置く」の方は、道内と津軽地方のみ。何か先送り体質みたいなものがあるのでしょうか。
また、関連用語として「うるける」という言葉も。これは「うるかす」の行為の結果として生じたこと、つまり「ふやけている」状態などで使われます。お風呂に入ると指先がしわしわになって、うるけているよね。
【しばれる】 厳しい冷え込み表現

最近急上昇 【おだつ】
北海道弁でいう「調子にのる」「カッコをつける」「ムダに目立つ」みたいな意味で使われる言葉。大阪弁で言う「いちびる」に近いかもしれません。用例おいしいものを食べたら「おだつ」、おしゃれなものを見たときに「おだつ」 今この言葉が、北海道弁なんで北海道ではもちろんですが、全国的に使われ始めているのでこの急上昇ワードにいれました。上記の意味で使うことはもちろんなのですが、東京でよく使われている「ヤバイ」と意味でも使われ始めています。地域により意味が異なる北海道弁
ここで代表的な方言をご紹介したので、先日twitterで行った調査結果について共有します。これは「くすぐったい」という言葉を示すのに主に2種類の方言で話されているのでどちらが多いのかをお聞きしました。
私の母は「もちょこい」って言いますね。☺ https://t.co/HxoOzCnEy5 — おてんば兎坂田ちゃん (@arisa_otenba) 2016年3月15日
十勝はこちょばいだけど他の地域の方はいかが? https://t.co/EhT0BpGMST — やすのん (@yasunori0913) 2016年3月15日さらには「こちょばい」「こちょばしい」「こちょばゆい」なんて言い方をすると回答してくれた方もいました。このように、地域や世代などにより話されている方言が異なるようです。それらは上記したように、歴史的背景に依拠しています。言葉一つとっても多様性に満ちており、北海道の文化は非常に興味深いですね。
それ以外の北海道弁と用例一覧
